≪ 北岡　篤士会長挨拶≫

このたび、関西醸友会の会長を拝命いたしました、黄桜株式会社の北岡でございます。
歴代会長の皆様に比べ、私自身まだまだ未熟者ではございますが、頼もしい幹事・委員の
皆さんにしっかりと支えていただきながら、精一杯務めてまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

関西醸友会は平成24年の発足以来、清酒醸造技術者の交流と技術向上を目的に活動を
続けてまいりました。昨年には、伝統的酒造りがユネスコの無形文化遺産に登録され、
私たちの技術と文化が世界に認められるという大きな節目を迎えました。
先の第１４回講演会では、石川杜氏より「伝統を次世代に継承することの重要性と難しさ」について深い示唆をいただきました。私たち技術者一人ひとりが、時代に応じた工夫を
重ねながら、次の世代へ技術と文化をつないでいくこと、そして何よりも、長い年月を
かけて築かれてきた伝統を守り続けることの重みを改めて感じた次第です。

また、コロナ以降の世情の変化により、技術者同士が集まり、酒を酌み交わしながら
本音で語り合うような場を設けることが、以前にも増して難しい状況となってきました。
こうした活動を持続していくため、本年度より会費の改定を行いました。
会員の皆様にはご負担をお願いする形となりましたが、関西醸友会が引き続き
「学びと交流の場」として、皆様にとって価値ある会であり続けられるよう、
毎年9月の総会後に開催される講演会・意見交換会、そして7月に行われる
若手を中心とした関西醸造研究セミナーを軸として、力を尽くしてまいります。

今後とも、関西醸友会へのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

また、本会の趣旨にご賛同いただける方々のご参加を心よりお待ちしております。